ごあいさつ

私たち構造計画研究所は、情報技術と工学を基盤とした技術コンサルティングを通じ、より良い社会の実現に取り組んできました。
現在、製造業では労働人口の減少、環境問題や災害リスクへの対応、グローバル競争の激化など多くの課題を抱えています。
今後、日本のものづくりを持続的に発展させていくためには、ものづくりから「価値づくり」への転換、そしてそれを実現するための「組織づくり」が不可欠です。本イベントでは、基調講演として企業経営の研究者より、ヒトを中心に据えた価値創造のための経営論についてご講演いただくとともに、各企業講演では、ものづくり現場で培われてきたノウハウや最新のデジタル技術の活用事例について共有します。製造業の持続的な発展に向けて、企業価値の向上という切り口から、皆様とともにものづくりの未来を考えます。

製造業を支える構造計画研究所の
技術コンサルティング

技術展示もございますので是非お立ち寄りください。

プログラム

10:00~10:30               開場・受付


10:30~10:40               開会のご挨拶 

株式会社構造計画研究所 

※基調講演は本会場講演とサテライト会場での中継の2会場開催です。


10:40~12:00

基調講演

ヒトの論理とカネの論理:ものづくりから価値づくりへ

慶應義塾大学 商学部 経営学専攻
准教授
THE WHY HOW DO COMPANY
代表取締役社長

岩尾 俊兵いわお しゅんぺい

現代は、高齢者と若年者、男女、経営層と従業員層などの間で分断があります。

格差拡大、犯罪率上昇、品質劣化などの問題も山積みです。

こうした現状を打破するために、①資源は有限だが価値創造は無限、②価値無限なら分断と対立は起こりえない、③経営の本質はヒトによる価値創造、④日本のかつての強みはヒトにあった、⑤経営概念の転換で豊かな未来を、といった内容について順次お話していきます。

最後に、単なる理想論ではなく、現実論としての問題解決手法「価値創造三種の神器」についてもご説明いたします。

慶應義塾大学 商学部 経営学専攻 准教授 岩尾 俊兵 氏   (プロフィール詳細)   

平成元年佐賀県生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、東京大学大学院経済学研究科マネジメント専攻博士課程修了。博士(経営学)。現在、慶應義塾大学商学部准教授、WHY HOW DO COMPANY株式会社(東証スタンダード上場)代表取締役社長、組織学会評議員、日本生産管理学会理事。第73回義塾賞、第36回組織学会高宮賞、第37回組織学会高宮賞、第22回日本生産管理学会賞、第4回表現者賞等受賞。主な著書に『世界は経営でできている』(講談社現代新書)、『日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか』(光文社新書)、『はじめてのオペレーション経営』(有斐閣)ほか。


12:00~13:00   ※ご希望の場合、軽食をご提供します。お申し込み時にご確認ください。


13:00~13:40

鉄資源のリサイクルを通じた「持続可能な社会の実現」

共英製鋼株式会社

本社生産企画部 上席執行役員 生産企画 部長

上道 雅丈 氏

産業現場のDXを加速する無線通信の課題とソリューション

アンリツ株式会社

環境計測カンパニー営業本部 第1営業部 課長

佐々木 聖志 氏

品質マネジメントの変革に挑む ~なぜ当社がIATF16949の認証取得を目指すのか~

MTK株式会社

品質管理部(お客様品質技術サービス担当) 係長

坪井 孝太 氏


14:00~14:40

三菱電機におけるデジタルツインによる生産性改善の取組

三菱電機株式会社

プラント建設統括部 計画部 社会システム企画課 主任

安木 俊之 氏

無線製品の開発におけるシミュレーション技術の活用

株式会社村田製作所

通信・センサ事業本部
通信モジュール事業部ミリ波商品部 プリンシパルリサーチャー

上田 英樹 氏

見える化で渋滞を解消 ~生産管理システム活用の経過と効果~

新旭電子工業山梨株式会社

生産技術部 生産技術課 課長
武井 豊 氏

管理部 総務・経理課 システム係 係長
佐野 由紀子 氏


15:10~15:50

トヨタ紡織の耐震対応 ~耐震シナリオ策定から実際の耐震対応の進め方~


トヨタ紡織株式会社

生産技術本部 生技開発領域 副領域長

平 傑 氏

CAE技術で創出する経営貢献価値 ~設計・開発のQCD向上~


株式会社ジェイテクトサーモシステム

商品開発部 部長

藤山 周秀 氏

ライオンのSCM高度化取組み ~積荷最適化の事例紹介~


ライオン株式会社

サプライチェーン企画本部
デマンドサプライ統括部

加瀬 恭平 氏

山尾 ジキソン ヒデキ 氏


16:10~17:10

特別講演

資本としてのヒト~ひとづくりから価値づくりへ~
事業創造大学院大学 事業創造研究科
教授

一守 靖いちもり やすし

企業におけるヒトは、これまで「資源」として捉えられてきました。企業の成長のために、ヒトという資源をきちんと管理しながら無駄なく使うことが求められてきました。

これを「人的資源管理」と呼びます。この考えに対し、いま、企業におけるヒトを「資本」として捉え、企業の価値向上に不可欠な投資対象とみなし、その力を最大限に引き出すことが求められています。

これを「人的資本経営」と呼びます。人的資本経営とは何か、これを進めるためにはどうすればいいのかについて、企業の実例を交えながらお話しします。

事業創造大学院大学 事業創造研究科 教授 一守 靖 氏   (プロフィール詳細)   

事業創造大学院大学 教授。専門は、組織行動論、人的資源管理論、ならびに人的資本経営論。日系製造業で上場準備に携わったのち、大手外資系企業における人事部門の責任者や日系ベンチャー企業での取締役を歴任。アカデミックの知見をビジネスの実践に活かす取り組みを行っている。慶應義塾大学博士(商学)。ピープルマネジメントコンサルティング代表。主な著書は「人的資本経営のマネジメント」(2022)、「人的資本経営ストーリーのつくりかた」(2024)(ともに中央経済社)など。


昼食をご希望の場合は講演申込フォームより講演と同様にお申込みください。
※本イベントのオンライン配信はございません。会場での実施のみとなります。
※講演者、講演内容は変更または中止になる場合があります。予めご了承ください。

ソリューション展示のご案内

構造計画研究所の製造業様向けの取組み16テーマを展示します。
体験やデモンストレーションを通じて、最新のデジタル技術活用事例をご覧いただけます。
コーヒースペースもご用意しておりますので、お気軽にお立ち寄りください。

10:00~16:10


ノウハウ共有CAE

CAEの結果をSNS機能で発信しCAEによる意思決定をチーム内で共有できます。また、CAEに関するメッシュや材料データはアセンブリ情報と共に一元管理されます。人材流動に左右されないCAEナレッジの蓄積をサポートします。

完全クラウドCAE

設計でのCAEの活用は当たり前となる中、CAE利用をより促進できるのがクラウドの活用です。SimScaleは、従来のCAEで悩まされていた導入の煩雑さを解消し、維持コストを削減、データ共有の迅速化、AI活用を実現します。

電磁界解析

無線機器を開発するにあたっては、効率よく電波が放射できているか、不要な電波を放射していないかなどを考慮する必要があります。 本展示ではそれらを高い精度で評価するための電磁界シミュレーションの活用事例をご紹介いたします。


車載無線通信評価

ADASやCASEの実現に向けて、近年様々な無線通信技術が自動車に搭載されています。
本展示では煩雑化する自動車向け無線通信評価への効率化を実現するシミュレーション活用例をご紹介致します。

計測×解析

計測データとCAEを融合するデータ同化技術で、高精度なデジタルツインを実現します。展示では、様々なCAEでデータ同化を簡単に実行できるプラットフォームと、高速度カメラ不要の画像振動計測システム 圧縮センシングDICをご紹介します。

見積りリードタイムの短縮

営業マンが製造可能な仕様の確定と、正確な見積もり提示を、設計部門、製造部門とすり合わせることなく、その場で提示できる見積もり業務支援システムです。


サプライチェーンの見える化

所要量展開と負荷調整を同期的に行う高度な自動計画機能と、調達・生産・物流の繋がりの可視化・調整機能をあわせもった生産管理システムです。変化への対応力が高まり在庫削減やリードタイム短縮につながります。

品質マネジメント

ExcelによるFMEA運用からの脱却!FMEAをデータドリブンな品質ナレッジによる「属人的な管理」から「デジタルアセット(一元管理)」へ!

配車計画・積み付け計画の最適化

深刻なトラックドライバー不足の中、安定したサプライチェーンの維持には輸送効率を高めることが必要不可欠です。荷主である製造業の皆様の物流最適化を支援するソリューションと改善事例をご紹介します。


高速・高精度な非破壊検査

浸炭焼入れしたギア歯面の内部硬さ、および、有効硬化層深さを非破壊計測するデモを展示いたします。従来の製品・技術では実現できなかった高精度な定量計測が可能です。

故障・品質予測AI

予測AI・生成AIを活用することで歩留向上が期待できますが、実現には多くの課題があります。本展示では構築部分をツールで効率化し、取得したデータの加工や構造化、構築後の精度向上部分を専門性が高いエンジニアがサポートする取り組みをご紹介します。

産業用無線

産業現場で切れない無線通信環境を構築するためには、目に見えない無線電波を見える化することが重要となります。電波を見える化する無線計測・モニタリングやシミュレーションの最新技術を展示します。


通信・デジタルツイン

デジタルツインによってフィジカル空間とサイバー空間をつないだ社会課題解決への取り組みが進んでいます。本展示ではPLATEAUやシミュレーションの事例などご紹介いたします。

製造現場3D化

高速・高品質な3Dスキャンと誰にとっても簡便な3Dビューにより、
「手戻りの少ない効率的な工場・生産ラインのレイアウト検討」、「出張コストの大幅な削減」を実現するソリューションを展示します。

企業防災・BCP(耐震補強)

製造の要である工場の地震対策は、着実かつ生産を止めずに実施することが求められています。シミュレーションを活用した現実的な耐震補強、内部設備の地震対策、さらに災害時の立ち入り判断システムをご紹介します。


設備投資評価

工場などの大規模設備投資に関する意思決定には、収益性や他事業への影響・環境性・雇用等の検討が必要となります。各施策が及ぼす影響を工学知を用いて定量化し、貴社の意思決定を支援します。

詳細

開催日時

2025年2月27日(木)10:30~17:10(10:00 開場/受付)

参加費

無料(事前登録制)

昼食等

ご希望の場合、お昼の時間に軽食をご提供いたします。
展示スペースにコーヒー等をご用意しています。

主催

株式会社構造計画研究所

その他

講演当日は、受講票とお名刺1枚をお持ちください。
会場はFreeWi-Fiがございます。

特典

ご参加された皆様には、ノベルティをご用意しております。

お問い合わせ

kkeconference2025@kke.co.jp

開催場所

コングレスクエア日本橋
 〒103-0027 東京都中央区日本橋1-3-13
東京建物日本橋ビル2階3階

  • 都営浅草線/東京メトロ東西線・銀座線 『日本橋駅』直結
  • 東京メトロ日本橋駅 B9出口よりエスカレーターで直結
  • 半蔵門線三越前駅 B5出口より徒歩4分
  • JR東京駅日本橋口より徒歩7分

copyright© KOZO KEIKAKU ENGINEERING Inc. All Rights Reserved.